第13回ダクト工事雑学講座

第13回ダクト工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社紀州板金工業、更新担当の中西です。

 

そのモヤッとした空気、大丈夫?

 

エアコンや照明に比べて、どうしても影が薄くなりがちな「換気設備」。
ですが私たちからすると、 “空気の質”を守る主役級の存在 なんです。

  • 朝起きたときに、なんとなく頭が重い…

  • 会議室に人が集まると、だんだん息苦しくなってくる…

  • 店舗でニオイがこもって、お客様の滞在時間が短く感じる…

こうした「なんとなく不快」は、実は “換気不足” が原因のことがとても多いんです。
今日は、そんな「空気」を相手にしている換気設備業の仕事と、
私たちが大切にしている考え方をお話しします✨


1. 換気設備業ってどんな仕事?

一言でいうと、換気設備業は

建物の中と外を、ちょうどいいバランスで“空気の出入り”させる仕組みをつくる仕事
です。

現場はとても幅広く、たとえば

  • 一般住宅の24時間換気システム

  • オフィスやテナントビルの換気・空調設備

  • 飲食店の厨房排気・給気設備

  • 工場の有害ガス・粉じんの排気装置

  • 病院・福祉施設のクリーンルームや陰圧室の換気

などなど、「人がいる場所」「機械が動く場所」には、必ずと言っていいほど換気設備が関わっています。

“空気”は目に見えませんが、
そこで働く人・暮らす人の健康や、機器の寿命、建物の耐久性にまで影響する とても重要な要素なんです


2. なぜ換気がそんなに大事なの?

「窓を開ければいいんでしょ?」
もちろん自然換気がうまくできる建物なら、それもひとつの方法です。
でも、実際の現場ではのような理由で “設備による計画換気” が必要になるケースが多くあります。

  • 窓を開けると、騒音や排気ガス・花粉が入ってくる

  • 防犯上、簡単に窓を開けっぱなしにできない

  • エアコンの効きが悪くなり、冷暖房費が跳ね上がる

  • そもそも窓が小さい・開かない構造になっている

また、換気不足の空間では…

  • 二酸化炭素(CO₂)濃度が上がり、集中力が低下

  • ニオイや湿気がこもり、カビやダニの原因に

  • ウイルスや細菌が滞留しやすくなる

といったリスクも増えていきます⚠️

私たちは、
「必要な量の新鮮な空気を、無駄なく・効率よく入れ替える」
その仕組みを設計・施工・維持するのが仕事です


3. 換気計画ってどうやって決めているの?

「換気扇をつけるだけじゃないの?」と思われがちですが、
実際にはかなり細かい検討をしていきます。

✅ ① 建物の用途・使い方をヒアリング

  • ここで何人くらいが働くのか?

  • お客様がどのくらいの時間滞在するのか?

  • 火を使うのか?薬品は?機械の発熱は?

例えば同じ30㎡の部屋でも、
「会議室」と「美容室」と「工場内の作業室」では、
必要な換気量や、取りたい経路がまったく違うんです

✅ ② 法令・基準に基づいた換気量の計算

建築基準法や各種ガイドラインでは、
「人がいる空間には、1時間あたり〇㎥の外気を入れましょう」といった指標があります。

それをもとにのような計算を行います。

  • 部屋の容積(縦×横×高さ)

  • 1時間に何回、空気を入れ替えたいか(回転数)

  • 必要な換気風量(m³/h)

計算したうえで、ちょうど良い能力の換気扇やファンを選定していきます

✅ ③ 給気・排気の“バランス”を設計

換気で大事なのは、「どこから入れて、どこから出すか」という “空気の流れ” です。

  • ニオイや湿気の多い場所(トイレ・厨房・喫煙室など)は“排気側”へ

  • オフィスや客席・居室には、新鮮な外気を“給気側”から

  • その間に、人のいるゾーンを通り抜けるイメージ

この流れを考えずに換気扇だけ付けると、
「寒いのに足元にだけ風がくる」「一部の場所だけ空気がよどむ」
といった現象が起きてしまいます

私たちは、図面だけでなく、実際の動線・家具の配置・用途をイメージしながら、
“空気の見取り図” を描いていきます✨


4. 省エネと換気は両立できる?

最近特に多いご相談が、

「電気代も気になるけれど、換気もしっかりしたい…」
というテーマです。

換気と空調は、どうしてもエネルギーと関わってきます。
外の空気を取り込めば、その分エアコンは頑張らないといけません。

そこで活躍するのが

  • 熱交換換気システム(外気を取り入れる前に、室内の熱と交換して温度差を少なくする)

  • CO₂センサー連動換気(人が多いときだけ換気量を増やす)

  • 時間帯や用途に応じた換気スケジュール制御

などの “かしこい換気” です✨

私たち換気設備業は、単に「空気を入れ替える」のではなく、

  • 電気代

  • 快適性

  • 健康・安全性

のバランスを見ながら、建物ごとにベストな方法を提案しています。


5. 換気設備業の“現場のリアル”‍♂️

設計の話が続いたので、少し現場の話も。

  • 天井裏の狭い空間に潜ってダクトを通す

  • 真夏の屋上で、換気フードの取り付けやメンテナンス

  • 工場内で稼働を止められないラインの間を縫って配管工事

など、換気設備の現場はなかなかハードです

でも、工事が終わってお引き渡しのときに、
お客様から

「前より空気がサラッとした気がする!」
「ニオイがこもらなくなって、本当に助かります」
「CO₂モニターの数値が、目に見えて変わりました」

といった声をいただくと、
「やってよかったな」と本当に嬉しくなります


6. お客様に知っておいてほしい“ちょっとしたコツ”

換気設備を長く、ちゃんと働かせ続けるために、
ぜひ覚えておいてほしいポイントをいくつかご紹介します

  • フィルターやグリスフィルターは、定期的に掃除・交換

  • 吸い込み口・吹き出し口を家具や荷物でふさがない

  • 「音がうるさい」「風が弱くなった」と感じたら早めに相談

  • 新規オープンや改装時は、内装だけでなく“換気計画”もセットで考える

これだけでも、
空気の質と設備の寿命は大きく変わってきます。


7. まとめ:空気は“見えないインフラ”だからこそ大事

  • 換気設備業は、「人」と「建物」を、空気の面から守る仕事

  • 換気は、健康・快適性・省エネ・安全性のすべてに関わっている

  • 設計段階から用途・人の動き・エネルギーを考えた“空気の流れづくり”がポイント

  • 日々の簡単なメンテナンスと、プロによる定期点検で、安心・快適な空間が長持ち✨

「最近なんとなく、室内の空気が重い気がする…」
「お店やオフィスの換気、ちゃんとできているのか不安…」

そんなときは、ぜひ一度、換気設備のプロに相談してみてください
私たちも、“空気の見える化”を通じて、安心で快適な空間づくりのお手伝い をしていきたいと思っています


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