月別アーカイブ: 2025年7月

第6回ダクト工事雑学講座

皆さんこんにちは!

紀州板金工業、更新担当の中西です。

 

【シリーズ6】ダクトのメンテナンスと定期点検の重要性

~見えない場所こそ、プロの手入れが重要です~

今回は、ダクト設備のメンテナンスと定期点検がなぜ必要なのか、どんな作業が行われるのかについて、詳しく解説します。

ダクトは建物の「呼吸器官」ともいえる重要な設備。空気の通り道であるダクトが健全に機能してこそ、快適で清潔な空間環境が実現します。

しかし、ダクトは天井裏や壁の中など普段目にしない場所にあるため、汚れや劣化が進んでも気づきにくいのが実情です。知らないうちに換気性能の低下や健康被害、空調効率の悪化が起きている可能性もあるのです。


🌬 ダクトメンテナンスを怠ると、どうなる?

ダクトのメンテナンスが不十分だと、以下のような問題が発生します。

  • 空気の流れが滞り、換気・空調の効率が低下

  • 内部に蓄積したホコリやカビが室内に拡散

  • 冷暖房効率の悪化による電気代の増加

  • 金属疲労や湿気による劣化・腐食・空気漏れ

  • モーターやファンに負担がかかり、設備寿命が短縮

  • 異音や振動の原因となり、居住者・利用者に不快感

特に飲食店や工場、病院、老人福祉施設などでは、ダクトの清掃・点検は衛生・安全管理の観点からも極めて重要です。


✅ メンテナンスの具体的ポイント

1. 定期的なダクト清掃

【重要性】
ダクトの内部には、時間とともにホコリ、油分、粉塵、花粉、カビ胞子などが溜まります。これを放置すると、換気性能の低下にとどまらず、健康被害や悪臭の原因にも。

特に注意すべき業種:

  • 飲食店:油分や調理中の煙

  • 病院・施設:感染症リスクのある微粒子

  • 工場:粉塵・金属片などの粒子

【対策】

  • 通常のオフィスや住宅なら1~2年に1回の清掃が目安

  • 飲食店や粉塵の多い環境では半年に1回以上

  • 専門業者によるロボット洗浄・バキューム吸引・高圧洗浄などのクリーニングが効果的

  • 清掃と同時に内部の点検・記録を残すことも推奨されます


2. 接合部・本体の点検と補修

【重要性】
ダクトの劣化や接合部のゆるみ・亀裂は、空気漏れや異音、空調効率の悪化に直結します。

また、一部の劣化が全体のシステムに影響を及ぼすため、小さな異常も見逃さず補修することが大切です。

【対策】

  • 点検箇所:接合部・吊り金具・支持材・フランジ部・遮音材

  • エアリークテストスモークテストで漏れを検知

  • 接合部に新しい気密テープシール材を再施工

  • サビや劣化が進行している場合は、部分交換補強施工


3. 防火ダンパー(FD)の動作確認

【重要性】
火災時に延焼や煙の拡散を防ぐために設けられている「防火ダンパー」ですが、放置すると固着して作動しないケースが多発しています。

ダクト内のFDは、いざという時に確実に機能してこそ命を守る装置です。

【対策】

  • 年に1回以上の動作確認を実施(消防法でも推奨)

  • ダンパーがスムーズに開閉できるか確認

  • グリスアップや清掃・可動部の点検

  • 古い機種は作動試験の記録保管と、交換の検討


4. 換気状況・空気環境の可視化

【重要性】
メンテナンスの有無にかかわらず、実際に空気がどれだけ動いているかを把握することが重要です。
CO₂濃度や温湿度、風量などを測定すれば、ダクトの性能が保たれているか定量的に判断できます。

【対策】

  • 定期的にCO₂モニターや風速計を使用して測定

  • 異常数値が出た場合、早期に点検・対応

  • ビルや店舗では**BEMS(ビルエネルギー管理システム)**の導入も有効


🛠 定期点検と記録管理でリスクを最小限に!

定期的な清掃・点検の実施 + データ記録
この2つを継続することで、突発的なトラブルや大規模修繕のリスクを大きく下げることができます。


📌 まとめ:ダクトは“沈黙の設備”こそ、丁寧な管理を!

ダクト設備は表に見えない分、メンテナンスが後回しにされやすいですが、実は建物全体の快適性や健康、安全、省エネに大きく影響する重要インフラです。

  • 空調や換気性能を長期間にわたって維持

  • 建物の寿命を延ばす

  • エネルギーコストの削減

  • 感染症対策や健康被害の防止

  • 火災時の被害抑制

これらをすべて支えているのが、定期的なメンテナンスと点検です。

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第5回ダクト工事雑学講座

皆さんこんにちは!

紀州板金工業、更新担当の中西です。

【シリーズ5】ダクト工事のトラブル事例とその対策

~見えないトラブルが空気環境を悪化させる!?~

今回は、ダクト工事で実際に起こりやすい施工・設計上のトラブルと、それを未然に防ぐための対策について解説します。

ダクトは、建物の「呼吸器官」とも言える存在です。空気の流れをつくるこの設備に問題があると、快適性の低下だけでなく、エネルギー効率の悪化や設備の早期劣化など、さまざまな影響が出てきます。


✅ よくあるトラブル事例とその対策

1. サイズミスによる風量不足 📉💨

【発生事例】
設計時のダクトサイズ計算に誤差があり、空調機からの風量が分岐先に十分届かない事態に。特に建物の奥や上階で「暑い・寒い」「換気が弱い」といった不満が発生。

【主な原因】

  • 使用機器の風量に対して、ダクトの断面積が不足していた

  • 分岐の位置やルートが非効率で、圧力損失が大きかった

【解決策】

  • 設計時に風量と静圧のバランスを検証し、正確なダクトサイズを導き出す

  • 必要に応じてCFD(数値流体力学)シミュレーションで空気の流れを事前確認

  • 現場測量との照合を徹底し、計画との乖離を防ぐ


2. 接合部からの空気漏れ 🚫🌀

【発生事例】
ダクトのジョイント部分の施工が甘く、空気が漏れていることが稼働後に判明。効率が下がるだけでなく、漏れた空気が天井裏に滞留し、カビや結露の原因にも。

【主な原因】

  • 接合部にシーリング材を使わなかった、または施工ミス

  • 工事後にエア漏れ検査を行っていなかった

【解決策】

  • すべてのジョイントに耐久性の高いシーリング材を使用

  • 施工完了後に**「エアリークテスト(気密試験)」**を実施し、漏れを確認

  • メンテナンスで定期的に接合部をチェックし、テープの劣化や剥離を早期補修


3. 防音・断熱対策の不備による苦情や効率低下 🔊❄️

【発生事例】
ダクト内の空気が高速で流れることによって、「ゴーッ」「ビリビリ」といった音が発生。また、断熱が不十分だったため、冬場にダクト内部で結露が発生し、天井に染みが出る事態に。

【解決策】

  • 音の発生源になりやすいエルボ・分岐部に消音材の設置

  • 冷暖房の用途に応じて、適切な断熱材をダクト外部に施工

  • 室内音環境にも配慮した遮音設計の導入


4. 清掃性を考慮していない設計 🧼🚫

【発生事例】
保守点検のためにダクト内部の清掃を試みたが、人が入れない・開口部が少ない・異常に曲がっているなど、メンテナンスができない構造だった。

【解決策】

  • 設計時点で点検口の設置場所と数を確保

  • メンテナンス性の高い直線的なレイアウトを採用

  • 清掃業者の意見を取り入れた設計を心がける


🔍 トラブルを防ぐ3つのポイント

  1. 施工前の詳細な打ち合わせと現場確認
    現場とのズレが設計ミスにつながるため、計画段階から詳細な現地確認が必須です。

  2. 第三者によるチェック体制の構築
    施工後のトラブルは現場の“自己チェック漏れ”が原因なことも。外部の検査機関やダブルチェック体制で精度を高めましょう。

  3. 定期点検と記録管理の徹底
    施工が完了しても終わりではありません。定期的に点検・清掃を行い、異常があれば速やかに修繕する体制を整えましょう。


📘 まとめ:目に見えない設備だからこそ「丁寧さ」が命

ダクト工事は建物の快適性や空気の質を左右する重要な設備です。
しかし、配管やダクトは見えない部分に設置されることが多く、「気づかれにくいトラブル」ほど重大になりがちです。

設計・施工・点検・保守まで、一貫して高い品質管理を行うことで、トラブルのない快適な空間づくりが実現します。

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