皆さんこんにちは!
紀州板金工業、更新担当の中西です。
【シリーズ5】ダクト工事のトラブル事例とその対策
~見えないトラブルが空気環境を悪化させる!?~
今回は、ダクト工事で実際に起こりやすい施工・設計上のトラブルと、それを未然に防ぐための対策について解説します。
ダクトは、建物の「呼吸器官」とも言える存在です。空気の流れをつくるこの設備に問題があると、快適性の低下だけでなく、エネルギー効率の悪化や設備の早期劣化など、さまざまな影響が出てきます。
✅ よくあるトラブル事例とその対策
1. サイズミスによる風量不足 📉💨
【発生事例】
設計時のダクトサイズ計算に誤差があり、空調機からの風量が分岐先に十分届かない事態に。特に建物の奥や上階で「暑い・寒い」「換気が弱い」といった不満が発生。
【主な原因】
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使用機器の風量に対して、ダクトの断面積が不足していた
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分岐の位置やルートが非効率で、圧力損失が大きかった
【解決策】
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設計時に風量と静圧のバランスを検証し、正確なダクトサイズを導き出す
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必要に応じてCFD(数値流体力学)シミュレーションで空気の流れを事前確認
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現場測量との照合を徹底し、計画との乖離を防ぐ
2. 接合部からの空気漏れ 🚫🌀
【発生事例】
ダクトのジョイント部分の施工が甘く、空気が漏れていることが稼働後に判明。効率が下がるだけでなく、漏れた空気が天井裏に滞留し、カビや結露の原因にも。
【主な原因】
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接合部にシーリング材を使わなかった、または施工ミス
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工事後にエア漏れ検査を行っていなかった
【解決策】
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すべてのジョイントに耐久性の高いシーリング材を使用
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施工完了後に**「エアリークテスト(気密試験)」**を実施し、漏れを確認
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メンテナンスで定期的に接合部をチェックし、テープの劣化や剥離を早期補修
3. 防音・断熱対策の不備による苦情や効率低下 🔊❄️
【発生事例】
ダクト内の空気が高速で流れることによって、「ゴーッ」「ビリビリ」といった音が発生。また、断熱が不十分だったため、冬場にダクト内部で結露が発生し、天井に染みが出る事態に。
【解決策】
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音の発生源になりやすいエルボ・分岐部に消音材の設置
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冷暖房の用途に応じて、適切な断熱材をダクト外部に施工
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室内音環境にも配慮した遮音設計の導入
4. 清掃性を考慮していない設計 🧼🚫
【発生事例】
保守点検のためにダクト内部の清掃を試みたが、人が入れない・開口部が少ない・異常に曲がっているなど、メンテナンスができない構造だった。
【解決策】
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設計時点で点検口の設置場所と数を確保
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メンテナンス性の高い直線的なレイアウトを採用
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清掃業者の意見を取り入れた設計を心がける
🔍 トラブルを防ぐ3つのポイント
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施工前の詳細な打ち合わせと現場確認
現場とのズレが設計ミスにつながるため、計画段階から詳細な現地確認が必須です。 -
第三者によるチェック体制の構築
施工後のトラブルは現場の“自己チェック漏れ”が原因なことも。外部の検査機関やダブルチェック体制で精度を高めましょう。 -
定期点検と記録管理の徹底
施工が完了しても終わりではありません。定期的に点検・清掃を行い、異常があれば速やかに修繕する体制を整えましょう。
📘 まとめ:目に見えない設備だからこそ「丁寧さ」が命
ダクト工事は建物の快適性や空気の質を左右する重要な設備です。
しかし、配管やダクトは見えない部分に設置されることが多く、「気づかれにくいトラブル」ほど重大になりがちです。
設計・施工・点検・保守まで、一貫して高い品質管理を行うことで、トラブルのない快適な空間づくりが実現します。
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