皆さんこんにちは!
株式会社紀州板金工業、更新担当の中西です。
飲食店・食品工場・給食施設など、厨房のある建物で欠かせないのが**厨房ダクト(厨房排気)です。
ただし厨房ダクトは、単なる換気配管ではありません。油煙・熱・臭いを扱い、場合によっては火災リスクや近隣トラブルにも直結する、“安全と衛生の設備”**です。
だからこそ、BtoBで評価される厨房ダクトは「見た目」ではなく、
✅ 運用してから困らない
✅ 清掃できる
✅ 火災リスクを上げない
この3点に集約されます。
厨房ダクトで起きやすい代表トラブル
現場で多いのは、次のような相談です
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油が垂れてくる/天井にシミが出る️
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臭いが外に漏れて近隣クレームになる
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排気が弱く、厨房が暑い・煙い
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グリスフィルターやファンがすぐ詰まる
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清掃できず、火災が心配
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フード周辺がベタベタで衛生的に不安
重要なのは、これらが「ファンが弱い」だけで起きるわけではないこと。
多くは、経路・勾配・材質・継手処理・点検口配置・排気口位置など、設計と施工の積み重ねで差が出ます。
1)油が回る設備は“勾配と気密”が命️
厨房排気は油を含みます。
油は冷えると固着してダクト内に溜まり、やがて垂れ・臭い・詰まり・火災リスクにつながります。
そこで押さえるべきは、次の4点です✅
✅(1)経路に無理がないか
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曲がりが多い
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ダクトが長い
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狭い天井内で無理に逃げている
こういう経路は、油の付着が増えやすく、圧損も増えて排気力が落ちます️⬇️
✅(2)適切な勾配が取れているか
油を含む排気は、温度差で**結露・ドレン(油水)**が出ます。
勾配が甘いと、途中で油溜まりができて「ある日突然垂れる」が起きます️
✅(3)継手の気密が確保されているか
継手の処理が甘いと、
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天井裏に臭いが回る
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油がにじむ
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後からシミ・汚れ・腐食が出る
などのトラブルにつながります
✅(4)ドレン(油・水分)の管理ができるか
排気は「空気」だけではなく、油と水分も一緒に運ぶ設備です。
ドレン処理を考えていない設計は、運用で必ず詰みます。
ポイント
施工段階で「収まり優先」にすると、後から必ず運用で苦労します。
厨房ダクトは、“配管として収まる”より**“油が溜まらない形”が正解**です。
2)清掃できないダクトは、時間が経つほど危険になる
厨房ダクトは、極論すると清掃性がすべてです。
どれだけ初期性能が良くても、清掃できなければ油が蓄積し、性能低下と火災リスクが同時に進みます。
✅清掃できない設計の典型例
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点検口が無い/少ない
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点検口の位置が悪く、届かない
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距離が長い/曲がりが多い
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天井裏が狭すぎて人が入れない
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フィルター交換動線が悪く、結局放置される
こうなると、現場では「忙しいから後で…」となり、油が育ちます️➡️➡️
✅清掃性を担保する設計・施工の考え方
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点検口は**“必要箇所に、必要サイズで”**配置する
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曲がり部・合流部・ファン手前など汚れやすいポイントを狙う
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フィルター交換や清掃の動線を確保(脚立が置ける、手が入る)
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将来の清掃業者が入れる前提で計画する
ポイント
「清掃してください」ではなく、清掃できる設計にする。
これがBtoB厨房ダクトの品質です。
3)火災リスクは「油の蓄積」と「熱源の距離」で決まる️
厨房火災の怖いところは、油が溜まった状態で引火すると一気に燃え広がる点です。
つまり、火災対策の本質は
✅ 油を溜めない
✅ 熱源周りの設計・施工を丁寧にする
✅ 点検できる状態を維持する
✅“火”に強いダクトの基本
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油が溜まりにくい経路・勾配
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漏れにくい(気密)施工
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清掃しやすい点検計画
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熱・火気周辺の納まりに無理がない
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ファン周りの点検性・安全性
ポイント
厨房ダクトは「換気設備」でもあり、「防火の設備」でもあります。
油が溜まっている時点で、火災リスクは上がっています
4)臭い・煙のクレームは“排気口の位置”で決まる
厨房ダクトのクレームは、性能だけでなく排気を出す場所で決まることが多いです。
✅クレームが出やすい排気条件
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近隣の窓・ベランダが近い
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歩道や道路に向けて排気が当たる
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建物の凹みに排気が溜まる(回り込み)
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自分の給気口に近く、臭いが再吸込みされる
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風向きの影響を強く受ける立地
✅対策の考え方
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排気口位置・高さ・向きを計画(回り込みを減らす)
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必要に応じて脱臭・消臭・処理方式を検討(条件により)
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給気との距離や配置もセットで設計(再吸込み防止)️
ポイント
臭い問題は「機械を強くする」より、出し方を正しくするほうが効くケースが多いです。
5)排気が弱い原因は“風量不足”より“圧損過多”が多い
「厨房が煙い」「暑い」=ファンが弱い、と思われがちですが、
実務では 圧損(抵抗)が大きすぎる ことが原因のケースが多いです。
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曲がりが多い
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途中で細くなる
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合流の仕方が悪い
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ダクト内の汚れで抵抗が増えている
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フィルターが目詰まりしている
設計段階で圧損の見立てが甘いと、
導入後に「思ったより吸わない」になりがちです
ポイント
厨房ダクトは、設計時点で“圧損込み”で成立させるのが鉄則です。
✅チェックリスト:失敗しない厨房ダクト工事の条件✨
発注側(元請け・施主・管理側)が押さえるなら、ここです
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✅ 油が溜まりにくい経路・勾配になっている
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✅ 継手の気密・漏れ対策が具体的
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✅ 点検口の位置と数が“清掃前提”になっている
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✅ フィルター交換・清掃の動線が現場で成立する
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✅ 排気口位置が近隣・歩道・給気との関係で計画されている
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✅ 圧損を見込んだ風量設計になっている
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✅ 据付後に試運転・風量確認・調整がある
まとめ:厨房ダクトは「施工して終わり」ではなく「運用が始まり」
厨房ダクトは、開業後に毎日稼働し続ける設備です。
油・火・臭いというリスクを扱う以上、設計・施工でどれだけ**“運用しやすさ”**を作れるかが品質になります。
当社は、厨房ダクトをはじめ、給排気・空調・排煙まで建物用途に合わせて最適化し、
✅ 施工後のトラブルを減らす
✅ 清掃性を担保する
✅ 近隣クレームを出しにくい
工事を徹底しています
新設はもちろん、
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既存ダクトの改善(排気弱い/油垂れ/臭い)
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入替・改修
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清掃性向上(点検口追加等)
のご相談も可能です
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